フィリピンのリタイアメントビザを自分で更新する方法

フィリピンの海岸

リタイアメントビザをお持ちの日本人は多いと思います。
私は自分で更新しています。
友人たちはエージェントさんに依頼していると聞いたので、自分で更新する方法を共有します。

なお、SRRV スマイルビザのことを書いていますので、他のビザにも有効かはご自身でご確認いただければと思います。

余談ですが、私はDBP(Development Bank of the Philippine)に預託金を預けたため、私名義の通帳がありません。PRAに請求すれば預金証明をもらえます。DBPは他の認定銀行と違って、ビザ預託金がPRA名義の口座に振込まれるのが理由とのこと。他の認定銀行の場合は、通帳が発行されます。
友人が預託金の通帳を持っていると知った時は驚いて不安になりましたので、ご参考まで。

目次

PRAの事務局に確認

まずは、リタイアメントビザの事務局であるPRAに、メールで「360ドルを支払って、その証拠を送れば更新してもらえるか」などと確認のメールを入れましょう。
ルールは頻繁に変わるためです。

連絡先

私が送った英語。

Can I send the extension fee of $ 360 x 2 with banking fee to the Land Bank account like last year?
去年のようにランドバンクに360ドル×2人分の延長費用を払い込んでいい?

$360で本人と扶養家族 2 人まで、つまり計3人分のビザを延長できるのですが、我が家は子供が3人いることもあり、夫婦それぞれ、ビザに加入しています。

ドルの準備

承諾の返事を受けたら、必要なドルを用意します。
ドルをお持ちでない場合は、両替換金所を利用しましょう。

この時、用意するのは大人一人当たり360ドルではなく365ドルにすることを忘れずに。振り込み手数料がドルで、5ドル必要だからです。

Landbank – Osmeña Blvd.支店で手続きするなら、振込手数料5ドルはかかりません。
なぜなら、PRAがこの支店に口座を作って持っているからのようです。

徒歩20分弱のところにあるRaintree mallにある両替所は為替が良いことで知られています。ここでドルを得て手続きに行くと効率がいいでしょう。

利用するドルに、切れ目や落書きが無いかよく確認しましょう。
2024年4月、私は100ドル札がそれぞれ「少し切れている」「スタンプが押してある」ことを理由に、Landbank – Osmeña Blvd.支店に受け取りを拒否されたため、両替所に戻って、取り替えてもらう手間が発生しました。
両替所のほうは、このクレームに慣れているようで、すぐに交換してくれたのは助かりました。徒歩圏内にあることもラッキーでした。
このような事態があるなら、事前にどこかで得ていたドルだと拒否された時に八方ふさがりになるため、朝一でRaintree mallでドルを得て、歩いてランドバンクに行くのがベターかもしれません。

少し切れていたため受け取り拒否された
謎のスタンプを押した跡があった
謎のスタンプ跡があったため受け取り拒否された

LAND BANK(ランドバンク)で支払い


ドルの準備ができたら、ランドバンクに行き、支払いを行います。
ランドバンクでは結構時間がかかります。
銀行に到着したら下記を行うことでスムーズに済ませましょう。

番号札を取る

よほど空いているなら遠慮したほうがいいですが、ある程度客がいるなら、記載を完了する前に番号札を取得するほうが良いでしょう。

デポジットスリップに記載する

下記の口座に360ドルを振り込むためにデポジットスリップに記載を始めます。
※前述の連絡をする際に、振込先も併せて確認するほうが安全と思います。

  • Account Name ->PRA
  • Account Number -> 0144020553
ドルを選択するのを忘れずに

左端に「Cash Deposit Slip(預け入れ用紙)」と書いてあるものを利用します。

左に、ぼかしを入れましたが、そこには英語でフルネーム、その上にサインを書きましょう。
(24年4月には、初めて、名前の上にリタイアメントビザのナンバーも記載するように言われました)。

振り込みをするのに、なぜ預け入れ用紙なのか戸惑うかもしれませんが、「他の人の口座に預け入れる」という感覚なのかもしれません。引き出すか預け入れるかの二択なのでしょうか。

ところで、我が家は夫婦それぞれでビザをとっているのですが、以前まとめて720ドルを払ったら、「今後はダメ」と言われてしまいました。
支払手数料の節約作戦は失敗(苦笑)。
1人分ずつ振り込む必要があります。

一人当たり2枚の預け入れ用紙を用意すること

上記の預け入れ用紙を一人につき2枚用意して、同じことを書いておきましょう。

1枚だけ書いて、長く待たされ、ようやく自分の番になったら「2枚必要」と言われてしまいました。
初めから2枚書いておきましょう。

我が家の場合は夫婦それぞれなので、計4枚必要でした。

100ドル札の番号を記載すること

100ドル札だけ、お金に記載されている番号をなぜか預入用紙の裏面に転記するように要望されます。2枚用意した預入用紙のうち一枚だけでいいです。

全部50ドル以下の札だけで用意すれば不要かもしれません(やったことはありません)。

お金の番号を紙に手で書き写す
振込証明書には、よく見ると振込日時、金額、手数料が印字されています。

振込証明書をもらって帰りましょう。

振り込み証明をPRAにメール

振り込み証明のスクショをPRAにメールします。

私の場合は、受け取ったと数日後に返信が来ました。
来ない場合は念のため連絡しましょう。

これまでと顔写真を変更したい場合などは、差し替えとなる画像もメールで送っていいか確認しましょう。

PRAから更新したカードの出来上がり連絡を受ける

更新したカードが出来上がったとPRAから連絡を受けましょう。

正直なところ、スムーズに連絡が来たことはないので、催促することをお勧めします。

カードの受け取り方法を決める

完成したと連絡があったら取りに行くか、配達を依頼します。

私はいつも配達を依頼しています。

2022年9月に受け取った時は、私自身で(ララムーブやLBCなどの)配達業者に依頼するよう指示されました。
私が配達員に、「PRA事務所の開所時間にカードを受け取って私の自宅に配達して」と指示して受け取るのです。

皆さんもそのようにする場合は、PRA事務所のランチタイムは閉所している可能性があるので、その時間を避けて業者さんに依頼すると良いでしょう。

セブのPRA事務所から マンダウエ市の自宅までララムーブのバイク便による配達を依頼したところ、配達料は72ペソでした。

SRRV-R
出来上がったSRRV

既に期限切れのビザは、ご自身でハサミなどで切って廃棄しましょう。

手続きは以上です。

まとめ

更新にかかった時間

なお、2022年度に更新をした時は、何度も催促や問い合わせが必要でした。

  • 6月24日 
    PRAにメールして、昨年度と手順が変わらないことを確認。
  • 7月5日
    ランドバンクの支払い証明をPRAに送信 。
  • 8月11日 
    いつ出来上がるか問い合わせメールをしたら、準備できていると即レスあり
    (問い合わせをしなければ出来上がりのメールは来なかったかも?)。
  • 8月11日、15日、21日
    昨年のように配達してほしいと連絡するも、最初の2回には回答なし。
    3回目に、ようやく「自分で配達業者を手配するように」と回答があった。
    しかし、「昨年度は着払いで発送してくれた」と問いかけると、また返事が来なくなった。
  • 2022年9月5日
    今日こそは配達してくれないか、と問い合わせたところ、電話が来て、自分で配送業者を手配して取りに来させてと言われる。
    その通りにしてようやく、更新したカードを受け取った。

つまり、更新費用を振り込んでから2ヶ月かかりました。

昨年度(21年)は着払いで発送してくれたのですが、各顧客が手配するほうがいいと変更されたようです。
そのため、私のビザを受け取るのが大変でした。

我が家の場合は、子供の通う学校からリタイアメントビザの提出を求められます。
「手続き中なのでもう少し待ってほしい」と学校に伝えれば許されるレベルです。

でも、もし国外に出る予定などがある方は、ビザの有効期限が切れないように早めに準備することをお勧めします。

試行錯誤した内容

ビザを取ってすでに9年目。
初めの頃は更新のやり方がわからず、試行錯誤しました。

  • PRA事務所に現金を持って行くと、「ここでは支払うことができないから、ランドバンクで振り込んでくれ」と言われた。
  • 用意した現金はペソだと言うと、「為替が変動するため、差額のやり取りが後で発生する。そのためドルにして」と言われた。

今回ご紹介した更新方法に行き着いてからは楽になりました。

お役に立てば幸いです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

CAPTCHA

目次