フィリピン留学の流れ~留学前の準備から帰国まで

留学イメージ

フィリピン留学の流れについて、準備から帰国までの各ステップを詳しくご紹介します。

フィリピン留学を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

フィリピンの入国制限について

2023年7月21日、ワクチン接種有無にかかわらず、フィリピンへの渡航者に適用されていた新型コロナウイルスに関する水際措置は撤廃されました。

これによって、日本からフィリピンへの入国に関する条件は、新型コロナウイルス発生以前の状態に戻りました。

外務省WEBサイト「フィリピンにおける新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対応について」

目次

学校選びから申し込みまで

1. 留学の目的の明確化

まず、留学の目的を明確にする必要があります。

留学目的の例

  • 英語力があまりなく、日常的な英会話を習得したい
  • TOEICやIELTSなどの資格試験対策の実力を身に付けたい
  • 英語を使って異文化に触れたり、現地の人と交流したい
  • 英語を学びながら、観光やアクティビティ等を楽しみたい

2. 学校選び

学校選びの主なポイントは以下の通りです。
ポイントを抑えながら、費用がどの程度になるか、公式サイト等で確認し、候補を絞っていきましょう。

  • 学校の方針
  • コースの種類
  • 学校の規模
  • 日本人比率
  • 宿泊施設
  • 英語学習+アルファ

学校の方針

フィリピンの語学学校は、大きくノンスパルタ、セミスパルタ、スパルタの3つの学習方針に分類されます。

ノンスパルタルールが比較的ゆるく、自分のペースで学習できる学校で、自由度を重視する人に向いています。
セミスパルタノンスパルタとスパルタの中間で、ある程度の縛りがあるが、過度にはならない学校で、バランスを求める人に向いています。
スパルタ厳しいルールや自習義務が課される学校で、英語に集中したい人に向いています。

コースの種類

フィリピン留学のコースの特長は、マンツーマンレッスンが多いことです。
人件費が安いため、マンツーマンレッスンを多く提供している学校が他国に比べて格段に多くなっています。

その上で、幅広いコースがあるので、留学目的に合ったコースがあるかどうかを調べましょう。

代表的なコースの例

  • ESLコース
    英語を母国語としない人のための基礎的な英会話力をつけるコースです。
    初心者の方におすすめです。
    ESL=English as a Second Language。
  • Intensiveコース
    マンツーマン授業時間の時間が多く、英語力を集中的に伸ばしたい方におすすめです。
    Intensive=集中的な。
  • Spartaコース
    スパルタ式の厳しい指導で英語を本気で学びたい方におすすめです。授業時間が多く、自習も義務付けられています。
  • ビジネスコース
    ビジネスシーンでの英語使用を目的としたコースです。ビジネス英会話やビジネスマナーなどを学びます。
  • 英語試験対策コース
    TOEIC、TOEFL、IELTSなどの英語試験に挑戦する方向けのコースです。試験の内容や対策法を学びます。
  • ネイティブコース
    ESLコースの内容をネイティブ講師から学ぶことができるコースです。ネイティブの発音やイントネーションを身につけたい方、ネイティブと話すことに慣れたい方におすすめです。
  • ワーキングホリデーコース
    フィリピン留学とワーキングホリデーがセットになったコースです。半日は授業を受け、残りの時間は学校や現地企業で働きながら実践を積むことができます。
  • アカデミック(進学準備)コース
    海外の大学や大学院などへ進学したい方向けのコースです。英語での論文作成や講義など、学問的な英語力を強化します。
  • トラベル英会話コース
    海外旅行で使用する英語学習に特化したコースです。レストランや空港、ホテルなど、様々なシチュエーションでの英会話を学びます。
  • 専門スキルが学べるコース
    英語のレッスンに加えて、専門スキルを学べるコースです。
    TESOL(英語教授法)やゴルフ、ダイビング、プログラミング、医療従事者などがあります。

学校の規模

小規模校から大規模校まで様々で、それぞれメリット、デメリットがあります。

  • 小規模校
    アットホームな雰囲気で、サポートが手厚いが、コースの種類が少なめ。
  • 大規模校
    設備が充実しているところが多い、生徒数が多く、多国籍な友達を作ることができる。
    コースの種類が多めだが、サポートが行き届かない場合がある。

日本人比率

日本人比率が多い学校のメリット・デメリット

メリットデメリット
日本人同士で助け合ったり、情報交換したりできる。
日本人向けのサービスや設備が充実していることが多い。
日本人経営の学校では、日本語で相談できるスタッフがいることが多い。
日本人同士で日本語で話してしまうことが多く、英語漬けになりにくい。
多国籍の留学生と交流する機会が少なく、異文化体験が乏しい。
費用が高めになることが多い。

日本人比率が少ない学校のメリット・デメリット

メリットデメリット
外国人の友達を作りやすく、英語でコミュニケーションをとる機会が多い。
異文化に触れることで、英語力だけでなく、感性や視野も広がる。
費用が安めになることが多い。
日本人に頼れる人が少なく、不安や孤独を感じやすい。
日本人向けのサービスや設備が少ないことが多い。
英語力が低いと、外国人と話すのが難しい。

宿泊施設

フィリピン留学では、主に学校寮、ホテル、コンドミニアムのいずれかの手段で滞在することになります。

部屋は1人~4人程度の部屋を選ぶことができる学校が多いですが、相部屋で人数が多いほど、料金が安くなります。

  • 学校寮
    学校とセットで運営されており、食事や掃除などの家事は基本的に学校スタッフがやってくれます。門限が決まっている場合が多く、自由度は下がりますが、費用は安くなります。
  • ホテル
    学校が提携しているホテルで、掃除はホテルスタッフが担当しますが、食事や洗濯の手配は自分でやる場合があります。旅行気分で滞在できますが、費用は高めです。
  • コンドミニアム
    学校が提携しているマンションのような宿泊施設で、現地の人と同様の自由度で生活できます。キッチンがついており、家事は自分でやる場合が多いです。
    プールやジムが付いていることもありますが、費用は高めです。

3. 留学スケジュールを決める

フィリピンの語学学校は、基本的に毎週入学が可能です。

しかし、人気のある学校や時期は、空きが少なくなることもありますので、できるだけ早めに日程を確定させることをおすすめします。

日程を決める際のポイント

  • 入学、卒業日について
     毎週入学が可能
     基本、月曜日入学→金曜日卒業
     
  • 到着日
    週末のフィリピン到着で、週初めからスタートのケースが一般的です。
  • 送迎
    ほとんどの学校で空港までの送迎サービス(有料)を行っており、何時でも送迎可能です。
  • 留学期間
    1週間単位での留学が可能で、留学期間は1週間~数カ月の長期まで可能です。
    (例:1週、2週、3週、4週、8週、16週、24週)
    1週間の短期から留学可能な学校多いですが学校によっては、最低留学期間を設けているところがあるの注意しましょう。

フィリピン留学の繁忙期・閑散期について

繁忙期は、主に学生の長期休みの時期になります。
一般的には、3月~4月上旬、7月下旬~9月、12月下旬~1月上旬です。大学生の夏休み期間が繁忙期とされています。ただ、学校における比率が高い留学生の国籍によっても違ってきます。

繁忙期期は、留学生が多くなり、学校や航空券の予約が取りにくくなる場合があります。
また、学校の雰囲気や留学生の年齢層も変わってきます。

閑散期
閑散期は、一般的に1月下旬~2月上旬、4月中旬~7月上旬、10月~12月上旬です。この時期は、留学生が少なく、予約が楽になるだけでなく、費用も安くなることがあります。

また、社会人の留学生が多くなり、落ち着いた雰囲気で勉強できることもあります。

4. 見積りと空き状況の確認

学校を選んだら、見積りと空き状況の確認を行います。

弊社で学校に見積を依頼し、空き状況を確認します。(無料です)

見積もりや空室確認を行った時点での費用や空き状況は、変更になる可能性があります。
特に、人気のある学校や時期は、空きが埋まりやすくなります。

そのため、見積もりや空室確認を行ったら、できるだけ早くお申込み(ご予約)を行うことをおすすめします。

為替レートについて

学校によっては、学費。寮費がドル建ての場合があります。弊社で三菱UFJのTTSレートを採用しています。

5. キャンセル・変更規定を確認

変更について

出発日、期間、コース等の内容変更は、学校からの要請がない限り、すべて「手数料無料」で対応いたします。
変更のご依頼は、なるべく出発の「30日前まで」をめどにお願いいたします。それ以降だと、変更手数料を学校から課せられる場合があります。

キャンセルについて

お申込前
キャンセル料は発生いたしません。

お申し込み後
・留学開始日の30日前までの解約 20,000円。ただし新規の留学申し込みを弊社を通してしてくださる場合は弊社が負担いたします。
・留学開始日の29日前かそれより直前。 申込先(語学学校)のキャンセル規定に従うキャンセル料金+ 20,000円

銀行振込手数料
お客様の口座に返金するために必要となる銀行振込手数料はお客様負担とさせていただきます。

キャンセル料(特別規定)
新型コロナの影響に伴い、「入国不可」や「学校閉校」など、国や学校側の判断でやむを得えず、留学が中断になった場合、キャンセル費用はかかりません。
新型コロナの影響に伴う留学中止などを指します。

6. 予約

留学先と内容が決まりましたら、当サイトのお申込みフォームより送信ください。

お申込みは、2~3週間前でも可能ですが、空き状況の関係や渡航の準備のため、なるべく余裕をもってお申込みください。

お申込みの時期は、4〜6ヶ月前が目安です。

申し込み後の準備について

申込み後は、渡航に必要なものを用意します。

申込み後の準備
  • 費用のお支払い
  • eTravelの登録
  • 6ヶ月以上有効なパスポート
  • 帰りの航空券(長期滞在の場合は注意が必要)
  • 海外留学保険の加入(コロナ治療に対応したもの)
  • 在留届の提出

7. 費用のお支払い

弊社を通じて、留学先の学校に費用をお支払いいただきます。
お支払いのタイミングは以下の通りです。

①予約日〜1週間以内:20,000円
②出発30日前:入学金+学費・寮費から20,000円を差引いた残額

支払い手段:銀行振込み

特別就学許可証(SSP)取得費、水道光熱費、寮補償金(デポジット)などは、現地にて、現金(フィリピンペソ)でお支払いいただきます。

8. ビザについて

フィリピンへ留学する場合、留学期間30日以内かどうかで、対応が変わります。

30日以内

30日以内であれば、特別なビザの申請は必要ありません。
また、ノービザの観光客が長期滞在や就学を合法的に行うためのビザを、お客様が現地に到着後に学校が代理申請してくれます。
また、SSPなどの必要許可証も基本的に学校が手続きしてくれます。

30日を超える場合

30日を超える場合30日を超える場合は、ビザの延長等が必要です。
その場合も留学生の場合は学校が手続きをしてくれますが、延長期間によって費用が異なります。

9. 航空券について

フィリピンに入国するには、往復の航空券か、フィリピンから他国への航空券が必要です。
片道の航空券だけでは入国できません。

ビザ同様、留学期間30日以内かどうかで対応が変わります。

留学期間が30日以内の場合

留学期間に合わせて往復チケット購入すればOKです。

留学期間が30日を超える場合

帰国予定日のチケットとは別に、30日以内に帰国または、第三国へ出国する航空券(捨てチケットまたは、オープンチケット)が推奨されます。

必ず必要とは限りませんが、航空会社によって、30日以内にフィリピンから出国するチケットがないと搭乗できなく、トラブルになるケースがあるので、購入した方が安心です。

30日以内に出国するチケットの入手方法

  1. 帰国便の変更ができる往復航空券(OPENチケット)を購入
    通常有効期限があります。
  2. 払い戻し(キャンセル)可能な航空券を購入
    払い戻しに手数料がかかってしまう場合が多いです。
  3. 捨てチケットを購入
    実際の帰国日の往復航空券とは別に、30日以内でフィリピンから他の国へ行く最安値チケット(捨てチケット)を購入。

留学先による主な利用空港

日本からの直行便がある空港
  • セブ留学:セブ・マクタン空港
  • マニラ留学 / クラーク留学 / バギオ留学:マニラ空港/ クラーク空港
主にマニラ経由の空港
  • バコロド留学:バコロド空港
  • イロイロ留学:イロイロ空港 / カリボ空港

10. 海外旅行保険

海外旅行保険は、フィリピンの多くの語学学校では加入が義務付けられています。
90日以内であれば、加入型保険より補償金額が少ないですが、クレジットカード付帯保険での対応も可能です。

付帯保険の内容を確認し、留学期間を考慮しながら、どの保険にするか検討しましょう。

海外旅行保険は、一般的に以下のようなトラブルが起こったときの損害を補償してくれます。
海外旅行保険に加入することで、万が一の事態に備えることができます。

一般的に以下のような状況の時に対応します。

  • 病気や怪我で病院にかかった時
  • 持ち物を盗まれた時
  • 飛行機の遅延や欠航

また、海外旅行の加入により、キャッシュレス診療や日本語のヘルプデスクのサポートが受けられるメリットもあります。

海外旅行保険は2つの種類があります。

①加入型保険

保険会社に直接申し込んで加入するタイプの保険です。

補償金額が高く、補償内容が充実しており、治療費や携行品の損害などをカバーできる。
カスタマイズできるので、自分の留学期間や予算に合わせてプランを選べる。

②クレジットカード付帯保険

クレジットカードで航空券を支払うことで、そのカード会社が契約している保険が自動的に適用されるタイプです。
クレジットカードに付帯されている海外旅行保険の補償日数は、旅行・留学期間が90日までの場合がほとんどです。(※30日や60日までの保険もあるので注意)

無料または低コストで保険に加入でき、保険料の支払いや手続きが不要です。

一方、補償金額が低く、補償内容が限定的で、治療費や携行品の損害などを十分にカバーできない場合があります。

11. eTravel(イートラベル)

eTravelは、フィリピン政府に対してWEBサイト上で渡航情報を事前に申告するフォームです。
登録は無料です。

実際、入国の際に必要なかったというケースも少なくないようですが、eTravelの登録済画面の提示を求められることがあるので、必ず登録しておきましょう。

eTravelはフィリピンに到着する 3 日前 (または 72 時間) 以内に入力する必要があります。

eTravelの登録方法はこちらのページをご覧ください。

12. 在留届の提出

在留届とは、海外に3ヶ月以上滞在する日本人が、その地域の日本大使館や総領事館に届け出ることを義務付けられたものです。

在留届を提出することで、現地での安全情報や領事サービスを日本語で大使館からメールで受けることができます。

在留届を出さなくても罰則はありませんが、出さないと不利益を被る可能性があります。
例えば、海外で災害や事件に巻き込まれた場合、在留届があれば日本大使館や総領事館からの安否確認や援護を受けやすくなります。

在留届の提出は「現地到着後」で、事前提出はできません。

在留届の提出方法は、オンライン提出と在外公館への提出の2つがありますが、オンライン提出は、外務省のウェブサイトから24時間365日いつでもできるのでおすすめです。

留学中の病気等の対応

13. 留学中の病気や怪我の時は

フィリピンの留学中、病気になったり、怪我をした時は、まずは学校のスタッフに相談してください。

学校のスタッフは、あなたの症状に応じて、適切な病院や診療所を紹介してくれます。
語学学校によっては看護師がいたり、ドクターが定期的に訪問しています。

セブやマニラでは、日本人または日本語を話せるスタッフが通訳をして、患者をサポートしてくれる「ジャパニーズヘルプデスク」というサービスを利用できる病院もあります。

また、常備薬や風邪薬、腹痛用など、日本で使い慣れている薬がある際は持参しましょう。
地元のドラックストア等で購入できますが、英語で調べる必要があることや、同等の物がない場合もあります。

日本帰国前の準備

13. 日本帰国前に必要なこと

  • Visit Japan Webに登録する
    これは入国手続きをウェブ上で行うことができるサービスで、日本に帰国する方も利用できます。
    必須ではありませんが、登録しておいた方がスムーズに入国できます。
    登録は日本到着予定時刻の6時間前までに行ってください。

    Visit Japan Webのアカウント作成はこちらのページから行います。
  • 学校で退寮手続きを行う
    退寮日当日に学校オフィスにて必要な書類や鍵などを提出してください。
  • 荷物を整理する
  • 両替をする

フィリピン留学の流れ~留学前の準備から帰国まで まとめ

以上、留学前の準備から帰国まで、フィリピン留学の流れをご紹介しました。

フィリピン留学に限りませんが、海外に渡航する場合は、予想外のことが起きることも少なくありません。

早め早めの準備を心がけて進めましょう。

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