フィリピン語学学校の日本人マネージャーとは?実話エピソード・仕事内容・待遇・採用事情

フィリピン語学学校で留学生をサポートする日本人マネージャー

フィリピンの語学学校には、留学するだけでなく、日本人マネージャーや学生マネージャーとして学校運営に携わりながら、英語を学ぶという選択肢もあります。

学校や部屋タイプによっては、1年間のフィリピン留学に約300万円かかることもあります。一方、日本人マネージャーや学生マネージャーとして採用されると、授業料や寮費、食費などを学校が負担し、費用を抑えて長期間滞在できる場合があります。

ただし、日本人マネージャーは単なる「無料留学」ではありません。日本人留学生と学校の間に立ち、時には夜間や週末にも対応する、責任を伴う役割です。

この記事では、フィリピン語学学校の日本人マネージャーについて、仕事内容や待遇、留学との違い、向いている人、体験談をご紹介します。

現在募集中の学校をお探しの方は、以下のページをご覧ください。
フィリピン語学学校の日本人マネージャー・学生マネージャー求人情報

日本人マネージャーはハードルが高いと感じる方へ

「英語力にまだ自信がない」「いきなり日本人マネージャーとして働くのは不安」という方には、就労ビザを取得してセブで日本語で働きながら英語授業を受ける「ゼロ円留学」という選択肢もあります。

日本人マネージャーとゼロ円留学の違いを見る

目次

日本人マネージャーのエピソード

※弊社が実際に見聞きした事例をもとに、個人や学校を特定できないよう一部の情報を変更しています。

学校との意見の違いから突然の契約終了

外国資本の語学学校で、初代の日本人マネジャーをされていた方から、弊社に学校紹介のご依頼がありました。日本人留学生や留学エージェント向けの資料も一つずつ丁寧に準備されていたため、弊社でもすぐに紹介準備を始めました。

送られてきた学校資料について意見を求められ、「空港ピックアップ費用が他校と比べて高額ですね」と感想を伝えたところ、すぐに学校と交渉し送迎方法を工夫し、「料金が下がりました」とおっしゃったので頼もしく感じました。

ところが、ある日突然、その方と連絡が取れなくなりました。学校へ確認したところ、学校の方針に反論したため契約を終了した、との説明でした。実際にどのような話し合いがあったのかは分かりません。

日本企業の正規雇用であれば、解雇に至るまでの手続きや労働者を守る制度があります。しかし、海外の語学学校でマネジャーとして働く場合、日本と同じような権利や手続きによって守られるとは考えないほうがよいでしょう。その方も、納得できない点があったとしても、学校を離れざるを得なかったのだと思います。

日本人マネジャーの意見が通らないことも

外国資本の学校に日本人マネジャーとして入った方がいました。日本人のお客様を増やしたい一方、信頼が最も大切と考えて、熱心に丁寧に仕事をされているのが伝わって来るような方でした。

ところがある日、そのマネジャーからではなく、その学校の外国人スタッフから、日本の留学エージェントに向けてキャンペーン情報が一斉に送られてきました。不自然な日本語と英語の混在で、まだ準備中の施設やコースが案内されていました。

その後、日本人マネジャーから訂正の連絡が届きました。準備中なので情報配信は尚早と考える日本人マネジャーと外国人スタッフで意見が合わず、十分に調整されないまま強行された配信だったようでした。

弊社は、その日本人マネジャーの立場を守るため、エージェントとして学校へ「日本市場向けの情報は、日本人マネジャーと調整したうえで発信してほしい」と苦言を呈しました。学校からは、混乱について謝罪があり、その後、再発防止のための話し合いも行われたそうです。

一方、弊社からはそのマネジャーさんにも、今回のような内部の混乱は、結局はお客様やエージェントとの信頼を危うくすることになりかねないと伝えました。

日本人マネジャーは、外国人役員やスタッフ、日本人留学生、留学エージェントの間に立つ調整役です。単に日本語で問い合わせに回答するだけではありません。学校の方針を尊重しながら、日本人留学生が安心して過ごせる環境を整え、日本市場で誤解が生じないよう調整するという、難しくもやりがいのある役割を担っています。

お客様であっても厳しく注意することも

学校にとって留学生はお客様ですが、ルール違反をした場合には、厳しく注意しなければならないこともあります。

日本人マネジャーから聞いた話では、ある日本人留学生が女性講師に性的な冗談を言ったり、ホワイトボードに性的なイラストを描いたりする行為を繰り返していました。

問題行為があるたびに講師から学校へ報告があり、学校ではそれらを記録していました。イエローカードに相当する行為が規定の回数に達したため、学校の責任者が本人へ厳重注意をすることになりました。反省して今後は行わないと約束しなければ、留学期間の途中でも退学になるという段階まで進んだそうです。

責任者からはまず日本人マネジャーに、それらの行為が学校へ報告されていることを本人に伝え、改善する意思があるかを日本語で確認するよう指示がありました。その結果を踏まえて、責任者から英語で注意が行われ、留学生も英語で改善を約束するという手順になったようです。

最終的には、その留学生は反省して態度を改めると約束し、その後は約束を守ったため、退学にはなりませんでした。

日本人マネジャーにとっては、自校を選んでくれた留学生に厳しい処分の可能性を伝え、学校側の立場も説明しなければならない難しい場面です。留学生を支えるだけでなく、講師やほかの留学生が安心して過ごせる環境を守ることも、日本人マネジャーの役割です。

休暇中に緊急連絡が入ることも

ある日本人マネジャーが、日本に一時帰国して数週間仕事を休んでいたときのことです。帰国中にもかかわらず、留学エージェントから「お客様の空港ピックアップが来ていない」と緊急連絡が入りました。

日本人マネジャーは、休暇に入る前に学校へ空港ピックアップの手配をしていました。しかし、学校の担当者側で行き違いがあり、実際にはお迎えの手配がされていなかったようです。

お客様はモバイルデータの準備をしておらず、迎えが来るものと思ってフィリピンの空港を出たところで待っていました。途中で「これは迎えが来ない」と判断し、幸い英語力が中級程度あったため、何とか自力で学校まで到着されました。

休暇中の日本人マネジャーにしてみれば、必要な手配を済ませていたにもかかわらず、帰国先で突然エージェントから緊急連絡を受け、かなり驚いたそうです。

自分の担当業務を終えていても、ほかのスタッフとの連携ミスによって問題が起きることがあります。休暇中であっても、日本人留学生やエージェントから緊急連絡が入ってしまう場合があるのも、この仕事の大変な点です。

病院や警察へ同行することも

日本人マネジャーの方とお会いすると、個人を特定できない範囲で、これまでに経験した大変な出来事を教えていただくことがあります。

比較的よく聞くのが、体調を崩した留学生の病院への付き添いです。弊社も、マネジャーと連絡が取れないと思ったら、「留学生に付き添って長時間病院にいました」と聞くことがあります。看病や付き添いのあと、なんとマネジャー本人まで感染して寝込んでしまったケースもありました。

病院だけでなく、警察へ同行するケースもあります。留学生が現地で詐欺やトラブルに巻き込まれ、事情を説明するために日本人マネジャーが警察へ向かいます。

なかには、留学生による違法行為が疑われるという、通常では考えにくい事態に対応した方もいます。さらに、よく事情を知らずに迎えに行ったマネジャーまで違法関係者と誤解され、危うく拘束されそうになったという笑えない話もありました。

もちろん、このような出来事が頻繁に起きるわけではありません。しかし、日本人マネジャーには、予想外の事態にも落ち着いて対応する力と、状況を正確に伝えるための英語力が求められます。

フィリピン語学学校の日本人マネージャーとは

日本人マネージャーは、日本人留学生が安心して学校生活を送れるように、学習面や生活面をサポートする存在です。

フィリピンの語学学校には、フィリピン人講師や外国人スタッフが多数勤務しています。しかし、日本人留学生のほとんどが、英語で困りごとを説明するのが難しく、日本人同士だからこそ共有しやすい文化的背景を踏まえて相談したいと感じられます。

そのようなときに日本語で相談を受け、必要に応じて学校側へ英語で伝え、解決に向けて調整するのが、日本人マネージャーの大切な役割です。

日本から直接応募 vs. 留学先から応募|採用されやすいのは?

結論からいうと、日本から直接応募するよりも、短期間でも応募先の学校へ留学してから応募する方が、採用される可能性はかなり高くなるでしょう。

弊社へ寄せられる相談や学校とのやり取りを通じた感覚では、日本から直接応募し、そのまま採用まで進むのは、100人に数人いるかどうかという印象です。

比較項目日本から直接応募応募先へ留学してから応募
学校や現地生活の理解実際の様子を知らない学校の仕組みや周辺環境を理解できる
学校から見た人柄履歴書と短時間の面接で判断日常の態度や人との接し方を見てもらえる
英語力履歴書の点数や面接で判断実際に英語を使う様子を見てもらえる
ホスピタリティ力オンラインでは判断しにくい留学生やスタッフとの接し方から伝わる
仕事を覚える時間学校生活の基本から教える必要がある基本的な学校生活をすでに理解している
採用のされやすさ経歴・能力が高くても難しく、結局は現地での対面面談を求められる。日本からの直接応募よりかなり有利

学校が日本からの採用に慎重になる理由

学校にとって、日本人マネージャーの採用は小さな負担ではありません。

授業、寮、食事、SSPやビザ関連費用などを学校側の負担として換算すると、少なくとも1か月当たり10万円相当になります。さらに、仕事を教えるために、現在のスタッフが時間を割かなければなりません。

そもそも求人を出している時点で、日本人マネージャーが不足していたり、現在の担当者が通常業務に追われていたりします。日本から届いた応募へ返信し、履歴書を確認してオンライン面接を行う時間さえ取れない場合があります。

また、日本人留学生からは、「近くで日用品を買える場所はどこか」といった、現地を知っていなければ答えにくい質問も寄せられます。

すでに学校へ留学している方のほうが、即戦力になりやすいのは自然なことです。

日本からの応募で求められるもの

日本からの応募で採用される可能性がないわけではありません。ただし、学校側に「対面面談に進みたい」と思ってもらえるだけの経歴や能力が必要になるでしょう。

たとえば、次のような経験です。

  • 外資系企業や多国籍な職場での勤務経験
  • 英語を使った管理職やチームマネジメントの経験
  • 英語を使った接客、教育、カスタマーサポートなどの実務経験
  • 外国人スタッフと交渉できる英語力
  • 海外で問題が起きても自力で判断し、行動できる力
  • 6か月から1年以上働けることを示せる経歴や生活状況

実際に、弊社が確認した日本人マネージャーの中には、外資系企業でマネジメントをしていた方もいました。それほどの経歴があっても、その方は採用前に同じ学校へ留学していました。

ただし、留学した学校ですでに後任の日本人マネージャーが決まっていたり、募集のタイミングや条件が合わなかったりして、採用されない場合もあります。

そのような場合でも、フィリピン留学中であれば、ほかの語学学校へ応募し、求められた際には学校まで出向いて対面面接を受けることができます。フィリピンで実際に生活していることに加え、対面で人柄や仕事への姿勢を伝えられるため、日本からオンラインで応募するよりも、学校側によい印象を持ってもらえる可能性は高まるでしょう。

日本人マネージャーを本気で目指すのであれば、まずは語学学校へ留学して現地生活を経験し、滞在中から帰国後にかけて応募を進める方法が現実的です。

留学終了後もフィリピンに滞在する方へ

対面面接などのため、留学終了後もフィリピンに滞在したい場合は、申込み時にその予定を必ず弊社へお知らせください。

たとえば、24週間の留学後にさらに2週間滞在する場合、留学終了日までの手配だけでは、帰国日までの滞在期間をカバーできない可能性があります。帰国便の日程をもとに、SSPやビザの有効期間が切れないよう学校へ手配を依頼します。

滞在に必要な手続きが行われておらず、ビザの有効期限を過ぎてしまうと、帰国時に空港で違法滞在として出国手続きが止まり、予定していた飛行機に乗れない場合もあります。

授業終了後は学校寮を退寮し、ホテルなどご自身で確保した滞在先から面接へ向かう形になります。

日本人マネージャーの主な仕事内容

仕事内容は学校によって異なりますが、主に以下のような業務があります。

・日本人留学生からの相談対応
・学校生活や授業に関するサポート
・新入生へのオリエンテーション
・空港ピックアップや入寮対応
・病院への付き添い
・学校と日本人留学生の間の通訳・調整
・授業スケジュールや各種書類の作成
・留学エージェントからの問い合わせ対応
・学校見学者や留学エージェントの案内
・パンフレットや学校資料の翻訳
・ブログ、SNS、動画などによる情報発信
・学校行事やアクティビティの運営サポート

学校によっては、日本人スタッフが一人しかいない場合もあります。その場合、日本人留学生に関する幅広い業務を一人で担当することがあります。

一方、複数の日本人スタッフがいる学校では、学生対応、マーケティング、エージェント対応など、担当が分かれていることもあります。

応募前に、自分がどこまで担当するのかを確認しておくことが大切です。

日本人マネージャーの1日(例)

日本人マネージャーの一般的な1日の例をご紹介します。

平日(日本人マネージャーの1日)

時間平日
6:30起床
7:00朝食(日本人学生と挨拶、困りごとチェック)
8:00授業開始
・学生のマンツーマン授業を巡回し、スムーズに開始しているか確認

月曜は朝8:00
・新入生をスーパーに案内し、日用品の購入や両替をサポート
・学校に戻り、オリエンテーション
8:00~12:00
(月曜以外)
・スタッフルームで事務作業
・来校予定のお客様やエージェントへの対応
・学校の様子をSNSで発信、エージェント向けPRメールを送信
・外国人上司やフィリピン人講師代表とのミーティング
12:00昼食(学生と会話しながら留学状況をチェック)
13:00~16:00・授業巡回、事務作業
・エージェントや留学検討者とのやり取り、オンライン会議
・自身のマンツーマン授業
18:00夕食(学生と会話しながら留学生活をチェック&交流)
19:00以降自由時間(個室でリラックス、勉強など)

週末の過ごし方

曜日スケジュール
土曜日原則休み。ただし、退寮する学生がいる場合は、玄関まで見送ることもあります。
日曜日・原則休み
・新入生が入寮する場合は、学校の車に同乗して空港へ迎えに行くか、学校到着時に挨拶します。ただし、自身に外出予定があれば、挨拶は月曜日でも構いません。

日本人マネージャーの待遇

学生マネージャーの場合、一般的には次のような待遇が用意されています。

・英語の授業
・学校の寮または住居
・平日または毎日の食事
・ビザ延長費用やSSPなどの学校負担
・ランドリーサービス
・少額の手当

ただし、すべてが無料になるとは限りません。

航空券、海外旅行保険、教材費、電気代、水道代、休日の食費などは自己負担となる学校もあります。また、無料で受けられる授業数も、1日1コマから4コマ程度まで学校によって差があります。応募前に、確認しましょう。

長期留学と日本人マネージャーの違い

6か月や1年間、フィリピンでしっかり英語を学びたいと考えていても、長期留学にはまとまった費用がかかります。

一方、日本人マネージャーや学生マネージャーとして採用されると、授業料や寮費、食費などの一部または全部が学校負担となり、費用を抑えながら長期間滞在できる場合があります。

ただし、通常の留学生は英語学習が生活の中心ですが、日本人マネージャーは学校の業務が中心です。

忙しい時期には授業を受けられないこともあり、留学生の相談や緊急対応を優先しなければならない場合もあります。

「英語の勉強だけに集中したい」という方には、通常の長期留学の方が向いています。

一方、「学校運営に携わりながら英語を使いたい」「海外で働く経験を積みたい」という方には、日本人マネージャーという選択肢があります。

日本人マネージャーに必要な英語力

必要な英語力は、学校や担当業務によって異なります。

英語資格のスコアを応募条件にしていない学校もありますが、外国人の上司やフィリピン人講師と英語で連絡を取り、日本人留学生の相談内容を伝えなければならない場面があります。

学校のイベントやミーティングに参加し、英語で意見を求められることもあります。

そのため、文法や発音の正確さだけでなく、分からないことを質問する力、自分の考えを伝える力、相手と調整する力が求められます。

特に、日本人スタッフが一人しかいない学校や、日本人マネージャーが長期間不在だった学校では、自分から英語で確認しながら仕事を進める必要があります。

日本人マネージャーに向いている人

以下のような方は、日本人マネージャーに向いています。

人と関わることが好きな方

日本人留学生、フィリピン人講師、外国人スタッフ、留学エージェントなど、さまざまな立場の人と関わります。

相手の話を聞き、必要な人へ正しく伝えることが重要です。

自分で考えて行動できる方

すべての業務に詳しいマニュアルが用意されているとは限りません。

特に日本人マネージャーが一人しかいない学校では、状況を見ながら、自分で優先順位を考えて動く必要があります。

マルチタスクが苦にならない方

留学生への対応をしながら、メール、資料作成、スケジュール管理、SNS更新などを同時に進めることがあります。

ChatGPTやGeminiなどのAIツール、Googleドキュメント、スプレッドシート、スライド、Microsoft Teams、LINE、Canvaなどを使う学校も増えています。

文化や仕事の進め方の違いを受け入れられる方

フィリピンと日本では、時間の感覚や仕事の進め方、連絡方法などが異なることがあります。

日本のやり方を一方的に求めるのではなく、違いを理解しながら調整する姿勢が必要です。

長期間滞在できる方

学校側が仕事を教え、安心して業務を任せられるようになるまでには時間がかかります。

そのため、多くの学校が6か月以上、場合によっては1年以上勤務できる方を募集しています。

将来の目的を持っている方

日本人マネージャーの経験を通して何を身につけたいのか、その後どのような仕事をしたいのかを考えておくことも大切です。

英語力だけでなく、海外での仕事、教育、接客、広報、マーケティングなどの経験につながる可能性があります。

待遇だけでなく、実際の仕事内容や勤務時間、休日の対応なども確認したうえで、自分に合う働き方か判断することが大切です。

ビザと就労に関する注意点

フィリピンの語学学校では、「学生マネージャー」や「インターン」として学校の業務を手伝う代わりに、授業、寮、食事、ビザ延長費用、少額の手当などが提供されることがあります。

ただし、SSP(Special Study Permit)は英語などを学ぶための就学許可であり、それ自体が就労を認める許可ではありません。

金銭を受け取っていない場合でも、住居、食事、授業などの提供を受け、その対価として継続的に学校の業務を行う場合、実態によっては就労と判断される可能性があります。

「学生マネージャー」「インターン」「ボランティア」などの名称にすれば、就労許可が不要になるわけではありません。

この仕組みはフィリピンの語学学校で以前から行われていますが、必要な就労許可を取得せず、法的に明確とはいえない、いわゆるグレーゾーンで運用されているケースもあります。

万が一、無許可就労と判断された場合、学校側だけでなく、業務を行った本人にも影響が及ぶ可能性があります。「学校から大丈夫と言われた」という理由だけでは、本人の責任がなくなるとは限りません。

当サイトでは各校から提供された募集情報をご紹介していますが、個々の契約や勤務形態の合法性を判断・保証するものではありません。応募する場合は、条件と必要な許可をご自身で確認し、十分に理解したうえでご判断ください。

元日本人マネージャーの体験談①

2025年初頭まで、フィリピン・クラーク地域の語学学校で日本人マネージャーをしていた、あき様にお話を伺いました。

自己紹介とフィリピン渡航前

こんにちは、愛知県出身のあきです。19歳の時から1年弱、フィリピンのクラーク地域にある韓国人資本の語学学校で日本人マネージャーをしていました。現在は20歳で、セブ島のIT企業で働いています。

フィリピンに来る前は、東京でインターネットやテレビの不具合を電話でサポートするカスタマーサービスの仕事をしていました。その頃、英語力を向上させたいと思い、フィリピン留学を選びました。

フィリピン留学から日本人マネージャーへ

フィリピン留学を選んだ理由は、欧米留学に比べてコストパフォーマンスが良く、マンツーマン授業が豊富だったからです。特にスパルタ式の学校に興味があり、PINES(パインズ)インターナショナルアカデミーのIELTSキャンパスに留学しました。

12週間の留学終了間際に、日本に帰国しても特にやりたいことがなく、フィリピンの暖かい気候が好きだったため、日本人マネージャーとしてもう少し滞在しようと決意しました。

仕事の探し方と応募

日本人マネージャーの仕事を探す際は、インターネットやFacebookを活用し、現地でも情報を集めました。約7校に応募しましたが、面接まで進めたのは3校でした。

履歴書は英語で作成し、過去の職務経験、英語力(TOEIC740点)、PCスキル、勤務可能期間などを記載しました。

主な仕事内容

日本人マネージャーとしての主な仕事は、留学エージェントとのコミュニケーションやマーケティング活動が中心でした。具体的には、ZOOMでの学校紹介、エージェント対応、パンフレットの翻訳、新カリキュラムや設備のマーケティング用資料作成、SNSやブログ更新、動画編集などでした。初代マネジャーだったため、日本語資料がまだなかったので、翻訳して作りました。

勤務スケジュールは朝8時半から夕方6時までで、朝から昼間は主に広報活動を行い、午後は授業参加や休憩を取っていました。夕方以降は生徒さんとの交流時間もありました。

大変だったことと、やりがい

仕事上、特に苦労したのは深夜の空港ピックアップや、高校生など単独で留学する生徒さんへのケアでした。一方で、生徒さんが英語を話せるようになり、成長していく姿を見られることや、日本からの新しい生徒さんが増えることにやりがいを感じていました。

フィリピン人スタッフとは文化や仕事の進め方の違いを感じ、業務を進める上では「午前中までに」など曖昧な指示を避け、具体的な時間を明確に伝えるようにしていました。休日はSMクラーク、スービック(ビーチエリア)、コリアンタウンなどで食事を楽しんでいました。

学校での待遇とフィリピン生活

生活は、韓国人資本のため韓国文化が色濃く反映され、木造の東南アジア風というよりはモダンで洗練された環境でした。給与や待遇は、住居や食事が無料で提供され、ビザ関連費用なども全て会社負担だったため、働く上での経済的な負担はありませんでした。

約10ヶ月ほど日本人マネージャーを務めた後、IT業界へと転職しました。現在はクラウドコンピューティングを学びつつ、セブ島で新たなキャリアを築いています。

日本人マネージャーを経験した感想

日本人マネージャーって、意外と「板挟み」が多い仕事。フィリピン流のゆるっと感覚と日本式のきっちり感の間で揺れ動くスリルを楽しめる人にぴったりです(笑)!お金はあんまり貯まらないけど、思い出と笑い話はたっぷり貯まります!お財布より思い出を豊かにしたい方に超オススメです。

元日本人マネージャーの体験談②|私の場合

この記事を書いている私も、2019年3月に、友人の代理として夫と一緒に日本人マネージャーを務めた経験があります。

友人が働いていたのは、韓国人が経営する子ども専門の語学学校でした。友人が一時的にフィリピンを離れることになり、その間、私たち夫婦がピンチヒッターとして学校を手伝うことになりました。

マネージャーを始めるまでの準備

当時、私はフィリピン留学について全く知りませんでした。友人の代理が決まり、開始前に数回学校へ行き、友人から直接、業務内容の説明を受けました。韓国人の上司やフィリピン人講師に挨拶し、業務連絡に使用するカカオトークを初めてインストールするなど、準備を進めました。

お母さんから離れたくないお子さん

ある幼児の男の子は、お母さんから離れるのが嫌で、キッズクラスを抜け出し、自分たちの部屋のドアを叩いて「お母さーん!いるんでしょ?開けて~!」と泣き叫んだようです。でもお母さんは、別の教室でマンツーマンの授業を受けている時間です。

その時、私は日本の高校からいらした先生たちに校内を案内していました。夫が、泣き叫ぶその男の子を肩に担ぎ上げて幼児ルームに向かっている姿を、先生たちの肩越しに見て驚きながら、視察団の案内を続けました。

日本人マネージャーの経験が「お一人留学」の始まりに

私は、我が子をバイリンガルに育てるためにフィリピンへ移住しましたが、当時はフィリピンでどのような仕事をしたらよいのか、はっきりとしたイメージを持てずにいました。

フィリピン留学エージェントという仕事は知っていましたが、実際の留学現場を知らなかったため、自分が始めることは考えていませんでした。

しかし、日本人マネージャーを経験したことで、留学生やそのご家族が求めていること、語学学校側の事情、学校と留学生の間に立つ人の役割を知ることができました。

そこで、この学校の経営者に「学校を紹介する留学エージェントを始めたい」と相談したところ、すぐに了承していただきました。

友人に頼まれて引き受けた短期間の仕事でしたが、この経験が、フィリピン留学エージェント「お一人留学」を始める大きなきっかけとなりました。

日本人マネージャーを目指す方のための実務体験

セブの語学学校BTESでは、英語学習と学校運営の実務を組み合わせた「インターンシッププログラム(4週間+4週間)」を実施しています。

前半の4週間は、通常の留学生として英語授業を受けます。後半の4週間は学生マネージャーとして学校運営に携わり、1日4コマのESL授業を受けながら、SNSでの情報発信や動画制作などを経験します。後半は、ビザ関連費用のみ自己負担となり、授業と寮が提供されます。

いきなり長期間の日本人マネージャーへ応募することに不安がある方や、まずは語学学校の仕事を体験してみたい方に向いているプログラムです。

現在、BTESには日本人マネージャーが在籍していないため、業務上の説明やコミュニケーションは、基本的に外国人スタッフと英語で行うことになります。ある程度の英語力に加え、自分から質問し、行動できる方に適しています。

受入れ状況やプログラム内容は変更される場合があるため、応募前に最新情報をご確認ください。

BTESのインターンシッププログラム(4週間+4週間)の詳細

日本人マネージャー以外に「ゼロ円留学」という選択肢もあります

日本人マネージャーは、学校と留学生の間に立つ責任のある役割です。

「そこまで幅広い仕事を担当する自信はないけれど、費用を抑えてフィリピンに長期滞在したい」という方には、就労ビザを取得して働きながら英語授業を受ける「ゼロ円留学」という選択肢もあります。

項目日本人マネージャーゼロ円留学
英語力の目安

中級以上。学生と学校の話し合いに通訳として同席することも※1英語力は求められない
立場学生(日本人学生のサポート役)就労者(就労を伴う留学)
主な目的学校運営サポート+英語力の向上就労経験の獲得+英語力の向上
勤務先フィリピン各地にある語学学校フィリピン・セブ市内
責任の重さ比較的高い(学校の顔になることも)比較的低い(業務範囲は限定的)
年齢制限学校によって制限なし、または若い人限定の場合あり原則20代・30代。40代以上でも応募により可能性あり
授業無料で受講できる無料で受講できる
滞在費・食事寮・食事付きが一般的寮・食事付きだが食費は有料(学校の食事1食約390円)
ビザ学生ビザ(少しグレー)就労ビザ(正規滞在)
キャリアとなるか履歴書に記載可能だが、正確には就労ではない履歴書に記載可能
現金収入ほぼなし〜少額手当。インセンティブがあることもなし
職種学校により業務内容が異なるが幅広い ※2コールセンター業務のみ(2026年1月現在)※3
業務体制体制は学校ごとに差あり ※4業務内容・引き継ぎ体制あり
勤務日・休み不定休や夜勤の場合あり ※5原則週休2日
対応範囲校内対応のみ/対外対応あり ※6勤務先業務のみ
向いている人裁量を持って動く仕事にやりがいを感じる方 ※7海外就労経験を積みたい方、生活リズムを重視したい方

ゼロ円留学については、以下のページで詳しくご案内しています。

フィリピン・セブの0円留学(ゼロ円留学)とは?メリット・デメリットと注意点

日本人マネージャーに関するよくある質問

留学経験がなくても応募できますか?

応募すること自体はできます。ただし、フィリピン留学の経験がなく、学校や現地生活を知らない状態で、日本から応募して採用まで進むのは簡単ではありません。

日本人マネジャーを本気で目指すのであれば、まずは短期間でもフィリピンへ留学することをおすすめします。応募先の学校に採用されなかった場合でも、留学中であれば、ほかの学校へ出向いて対面面接を受けることができます。

日本人マネジャーの経験がなくても採用されますか?

日本人マネジャーとしての経験が必須とは限りません。ただし、未経験だから誰でも採用されるという意味ではありません。

留学生の相談を聞くホスピタリティ、外国人スタッフとの調整力、予想外の出来事へ対応する判断力が求められます。英語を使った接客、教育、カスタマーサポート、チームマネジメントなどの実務経験がある方は、その経験を生かせるでしょう。

どのくらいの英語力が必要ですか?

必要な英語力は学校や担当業務によって異なりますが、資格試験のスコアが高いだけで務まる仕事ではありません。

外国人スタッフへ質問や交渉をしたり、日本人留学生の状況や要望を英語で正確に伝えたりする力が必要です。病院、警察、空港送迎などの予想外の場面でも、自分から英語で状況を確認し、対応できるコミュニケーション力が求められます。

ある日本人マネジャーは、忙しい業務の合間を縫って、自費で勤務先の講師からマンツーマン授業を受けていました。「お客様のほうが英語力が高いと、頼りないと思われてしまうから」とおっしゃっていました。

採用時の英語力だけでなく、働き始めてからも学び続ける姿勢が必要な仕事です。

留学せず、日本から直接応募できますか?

フィリピン留学の経験がなく、学校や現地生活を知らない状態では、日本から直接応募しても、返信や面接、採用まで進むのは簡単ではないようです。

学校が日本人マネージャーを募集しているときは、現在の担当者が多忙であったり、日本人スタッフが不足していたりすることもあります。留学生や留学エージェントへの対応が優先されるため、応募しても返信が来ないこともあり得ます。

学校にとって日本人マネージャーの採用は、募集条件によっては、ビザ関連費用、SSP、住居、食事、英語授業などを提供し、さらに仕事を教える時間も必要となる大きな投資です。提供される授業や生活費などを費用換算すると、少なくとも月10万円相当になります。短時間のオンライン面接だけで、人柄や英語力、フィリピンで長く働けるかを判断するのは難しい面があります。

一方、短期間でも応募先の学校へ留学すると、採用される可能性は大きく高まるでしょう。学校の仕組みや周辺環境を理解でき、学校側にも人柄や仕事への姿勢を知ってもらえるため、採用後の即戦力になり得るからです。

留学せずに日本から応募する場合は、学校側がさまざまな負担をしてでも採用したいと思えるだけの英語力、職務経験、スキルなどが必要になるでしょう。

配偶者や子どもがいても応募できますか?

家族での滞在を認めるかどうかは、学校や住居の状況によって異なります。

単身者向けの寮しか用意していない学校もあるため、応募前の確認が必要です。

航空券は学校が負担してくれますか?

往復航空券は自己負担となる学校が多いです

募集要項に記載がない場合は、学校へ確認してください。

住居や食事は提供されますか?

学生マネージャーの場合、学校の寮と食事が提供されることが多いです。

ただし、休日は食事が出ない、電気代は自己負担、相部屋になるなど、学校によって条件が異なります。

契約期間を満了できなくなった場合はどうなりますか?

契約途中で退職する場合の条件は、学校によって異なります。

違約金、ビザ費用、寮費などの支払いが必要になる可能性もあるため、応募前に契約内容を確認しましょう。

やむを得ず退職する場合は、できるだけ早く学校へ相談し、後任者への引き継ぎを行うことが大切です。

現在の日本人マネージャー募集情報

日本人マネージャーの仕事内容や待遇は、学校によって大きく異なります。

興味のある方は、現在掲載されている募集内容を比較し、自分の英語力、希望する滞在期間、担当したい仕事に合う学校を探してみてください。

フィリピン語学学校の日本人マネージャー・学生マネージャー求人情報

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